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双子は遺伝が関わっているの?
双子が生まれるメカニズムは前述のとおりですが、実はなぜ1つの受精卵が2つに分かれたり、同時に複数の排卵が起こったりするのか、詳しい原因は今も明らかになっていません。
ただし、同時に複数の卵子が排出されやすい、という体質の影響はあると考えられています。
そこには母親側の遺伝的な要素が関わっているとされ、母親側の家系に二卵性の双子を産んでいる人がいれば、同じように二卵性の双子を授かる可能性が高いというわけです。
しかしながら、このような遺伝の影響によって双子が生まれるケースもありますが、家系に双子がいなければ絶対に双子は生まれない、ということにはなりません。
双子の数は増えている?
少子化が問題視されている今、出生率は低下し続けていますが、双子が生まれる数はやや減少傾向がみられるものの横ばいで、すべての分娩件数に対して双子が生まれる割合は増えています。
厚生労働省の調査(※)によると平成21年、一人の赤ちゃんが生まれてくる単産の出生数は105万人、双子の出生数は2万人でした。
この双子の出生数は、およそ30年前と比べると2倍近くになります。
さらに、一卵性の双子と二卵性の双子の数に注目すると、かつては二卵性の双子の数は一卵性の半分程度でしたが、1970年代から徐々に増え、現在では二卵性の双子の方が多くなっています。
これは不妊治療で使用される排卵誘発剤や体外受精の普及などが関係しています。
ただし、必ずしも不妊治療によって二卵性の双子が生まれる、という意味ではありませんので正しい理解が必要です。
※厚生労働省『出生に関する統計 2.出生動向の多面的分析』(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/syussyo06/syussyo2.html)
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