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代表的な症状は口や目の乾燥
シェーグレン症候群のもっとも代表的な症状は、口や目の乾燥、いわゆるドライマウス、ドライアイです。
ドライマウスは、単に口が乾燥してつらいだけではなく、歯周病や、さらには認知症、糖尿病といった他の病気を招くリスクも含んでいます。
一方ドライアイは、目の疲れや違和感、痛みなどが生じ、普段の生活にさまざまな支障をきたします。
この病気は全身の外分泌腺の働きが低下してしまうため、体のあちこちで乾燥の症状に悩まされる可能性があります。
たとえば、鼻の粘膜が乾燥して鼻血が出やすい、汗が十分に出ず皮膚が乾燥する、膣の乾燥によって性交時痛が生じる、などが挙げられます。
シェーグレン症候群の症状は幅広く、その程度も個人によって大きく差があります。
唾液腺の腫れや関節の痛み、疲労感、頭痛、めまいなどを伴う場合も多く、集中力の低下やものごとへのやる気が出なくなるなど精神面にも影響します。
シェーグレン症候群の原因
シェーグレン症候群は「自己免疫疾患」という病気の一つと考えられています。
通常、私たちの身体は、ウイルスなどの異物が入ってくると免疫が働きます。
ところが、自分の身体の一部を異物と勘違いして反応し、攻撃してしまうことで、身体に何らかの症状が起こるのが自己免疫疾患です。
遺伝や環境、免疫異常、女性ホルモンなどの要因が指摘されていますが、それぞれの関連性が複雑で、明確な原因はまだ明らかにされていません。
シェーグレン症候群には、単独で発病する「一次性」と呼ばれるタイプと、関節リウマチなどの膠原病(こうげんびょう)と合併する「二次性」と呼ばれるタイプがあります。
タイプよって、症状の表れ方や程度にも違いが生じる場合があります。
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