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花粉症のほかの症状
前項でご説明した典型的な症状のほかに、次のような花粉症の症状も指摘されています。
4大症状から派生している症状も含まれます。
のどがゼイゼイする
咳が出る
痰が出る
声がかすれる
のどが痒い
のどが痛い
息が苦しい
においが分からない
食べ物がまずい
口が乾く
耳が詰まる
皮膚が痒い
熱が出る
頭痛がする
いびきをかく
ジンマシンが出る
【参考】大久保公裕『最新「花粉症」治療法』(講談社 2008年)
花粉は目や鼻に入りやすいことから、目と鼻の症状が多いのですが、たとえば皮膚が敏感な人は皮膚についた花粉の影響で、発疹や痒みを感じる場合があります。
また、耳やのどに花粉が入り、耳の詰まりや痒み、咳や痰、のどがぜいぜいする、声がかすれる…などの症状として表れる人もいます。
さらに、自律神経の乱れや免疫細胞、ヒスタミンのようなホルモンの作用によって発熱や頭痛、下痢や便秘、あるいはジンマシンや倦怠感などの症状が出ることもあります。
花粉症と合併する症状
こうした花粉症そのものの影響による症状のほかに、花粉症がほかの病気を誘発するケースがあります。
たとえば、皮膚の症状でアトピー性皮膚炎が悪化する、さまざまな鼻の症状が気管支炎の原因になる、ぜんそくの症状がひどくなる…などが挙げられます。
花粉症は季節性アレルギーですが、これらは通年性アレルギーに影響を及ぼすケースと言えます。
最近、花粉症に合併する症状として増えているのは「口腔アレルギー症候群」です。
食物アレルギーの一種で、花粉症の人が特定の野菜や果物を食べたときに、アレルギー反応や花粉症の反応を引き起こします。
たとえば、スギ花粉にはトマト、シラカバにはリンゴ・モモ・サクランボ、イネにはスイカやメロンなど、「交差反応性」が報告されています。
また、鼻の症状が続いたことによる副鼻腔炎の発症や、口呼吸が昂じて無呼吸症候群(睡眠障害)を引き起こす、といったケースも見受けられます。
さらに、目のかゆみが出ているのにコンタクトレンズを装用し続けて結膜炎になる可能性や、痒いからと目をこすり続けて網膜剥離に至ることも考えられます。
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