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執筆:玉井 仁(臨床心理士)
「毒親」または「毒になる親」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは本来子供にとって最大の理解者であり味方であるはずの親が、逆に子供に対して害をなしてしまうことを指します。
世の中には、子供の頃から家庭が楽しい場所ではない、居づらさや生きづらさを感じてしまうという人が一定数います。その一因は、実は毒親にあるのかもしれません。ここでは、毒親とはどういうものかについて紹介していこうと思います。
毒親とは何か?
「毒親」とは、ひと言でいえば、「子供の人生に悪影響を与えるような育て方をしている親」です。自分の子供を支配しようとし、過度に干渉し、まるでペットのように扱う親。
精神的な虐待のことを「モラルハラスメント」(モラハラ)と言いますが、毒親は「子供にモラハラをする親」と言ってもいいでしょう。
たちが悪いのは、毒親本人はそのことに無自覚な場合が多いことです。むしろ「愛情をもって子供をしつけている」と考えています。
だからこそ、毒親の問題は子供がある程度成長するまで表面化しにくく、大人になってもその子供を苦しめ続けることも少なくありません。
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