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お互いがそれぞれの疾患に影響する可能性が高いといわれている「うつ」と「アルコール依存」。
アルコールの摂取は「うつ」を悪化させることが指摘されていますが、アルコール依存症が原因で「うつ」を発症してしまうケースや、その逆に「うつ病」が原因でアルコールにのめりこんでしまうケースも多くみられるようです。
また、2013年に自殺をしたアメリカの人気俳優ロビン・ウィリアムズさんも、長年のあいだアルコール依存症と重度のうつ病に苦しんでいたことが知られています。
このシリーズでは、実話をもとに「うつ」と「アルコール依存」、そしてそれらが原因で家庭内に起こるケースも多いDVやモラハラ、共依存といった問題について掘り下げていきます。
配置換えとうつ病 : 開発部から営業部に配置換え
地方で外食チェーンを展開する企業の開発部に勤務する会社員のSさん(仮名・31歳)が「うつ」を発症したのは、社内での「配置換え」が原因でした。
もともと料理が好きで、学生時代にはアルバイトで調理師の経験もあったSさんは、フリーター時代に調理師免許を取得。いまの会社では、開発部でおもに新メニューの開発などに取り組んでいました。
ところが、Sさんの「人当たりのよさ」や細かな雑用も進んで引き受ける勤勉さが上司に評価されたことから、Sさんは入社5年目にして営業部に配置換えを言い渡されたのです。
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