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「 正社員になりたいシングルマザー 」は今の社会にどれほどいるでしょうか。
シングルマザーの多くは、非正規で収入の低い事務職やサービス業に従事しているので、就労収入はそれほど多くありません。正社員として就業できれば、収入や福利厚生が向上しますが、子育てと仕事の両立の難しさや、自身の能力不足などからシングルマザーが正社員になるのは容易ではありません。
子育てと仕事の両立には事業主の理解が不可欠ですが、現状は、理解が十分とは言えません。また、スキルアップを図ろうと考えても経済的な余裕がありません。
シングルマザーは就労率が高いのに低収入
平成23年度全国母子世帯等調査結果(厚生労働省)によると、母の就業状況は80.6%で、このうち「正規の職員・従業員」が39.4%、「パート・アルバイト等」が47.4%となっています。
平均年間収入(世帯の収入)は291万円、このうち母の年間就労収入は181万円です。シングルマザー世帯の平均年間収入は国民生活基礎調査による児童のいる世帯の半分以下です。
また、預貯金額は「50万円未満」が47.7%となっています。子どもの最終進学目標については、38.5%のシングルマザーが「大学・大学院」を希望していますが、収入も預貯金も少ないとなると子どもを大学等へ進学させるのは経済的に無理なことがわかります。
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