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執筆:南部洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
監修:樋口二三男(医学博士 整形外科医 とらうべ顧問産業医)
ぎっくり腰の予防 について考えてみましょう。
ぎっくり腰の痛みは、経験者でなければ、わからないほどつらいもの。激痛で横になったまま、動けなくなります。何の前触れもなしに突然起こるので、ヨーロッパでは、「魔女の一撃」と称されるほど。
ただのくしゃみで、まさかのぎっくり腰に!?
重いものを持ち上げたときに起きる、と一般には思われていますが、くしゃみや咳、ベッドから起き上がろうとしたとき、顔を洗うとき、椅子に腰かけて後ろのものを取ろうとしたとき、また野球やゴルフの素振りをしたとき、などさまざまなケースがあります。
日常の何気ない動作で誰にでも起こりうるものです。
強烈な激痛が腰に起きるすべての腰痛は、「ぎっくり腰」と呼ばれます。専門的には「急性腰痛」とか「椎間捻挫」などと呼ばれます。
レントゲンなどで検査をしても、椎間板や骨格には、とくに異常が認められません。つまり、目立った所見や器質的変化が認められないにもかかわらず、腰痛が強い場合、「ぎっくり腰」と診断されます。未だ原因不明です。
適切な処置をせず、長引かせてしまうと、慢性の腰痛に進むケースが少なくありません。特に中高年の場合、しっかりとケアをして再発防止に努めましょう。
ぎっくり腰は、腰の中央部の椎骨の関節や椎間板などに傷がつき、神経を圧迫することから起きます。
中高年の場合、加齢や運動不足のために腰を支える筋肉が弱くなり、腹筋と背筋のバランスが乱れて、椎骨の関節や椎間板が変形して椎間板ヘルニアを起こしている場合もあります。
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