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これまで、日本産婦人科学会は「男女が、2年間避妊せずに性生活を続けても妊娠しない」という状態を 不妊症の定義 としていました。
このたび、この「2年間」を「1年以上」に短縮する案をまとめました。今年8月にも正式決定する方針とのことです。
今回の新たな案では、晩婚化が進んでいる現代において、早期の検査や治療が求められるようになってきているということ、また欧米の生殖医学会では、期間を1年としていることなどを踏まえて「1年というのが一般的」という結論になったようです。
結婚して1年の間に子どもが欲しくても妊娠しない場合は、不妊治療をはじめたほうがいい、ということになります。
一般的には、妊娠を希望してから約1年で約80%、2年で約90%のカップルが妊娠すると言われています。
不妊症の定義 :不妊症は女性側の問題?
一昔前まで、不妊の原因のほとんどは女性にあると言われていました。
しかし現在では、WHOの発表によると、不妊原因が男性のみにある場合が24%、女性のみにある場合が41%、男女ともにある場合が24%、不明が11%と、男女ともに原因があるということが分かっています。
現在、日本では6組に1組のカップルが不妊症に悩み、そのうち何らかの不妊治療を受けている人は、50万人ほどだと言われています。
晩婚化や晩産化にともない、子宮内膜症をはじめとする婦人病の増加やセックスレスなど様々な問題が影響し、不妊に悩む人は増えつつあります。
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