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執筆:井上 愛子(看護師)
監修:坂本 忍(医学博士、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ)
実は、スズメバチの毒は人を死に至らしめるほど強くはありません。「ハチに刺されて死亡した」という場合の多くは、毒そのものの作用ではなく、ハチ毒に対するアレルギー症状が原因なのです。このように、生死に関わるような急激かつ重度な反応のことを「アナフィラキシーショック」と言います。ここでは、アナフィラキシーショックとその対処法について説明しましょう。
アナフィラキシーはアレルギー反応
「アナフィラキシー」とはアレルギーの原因となるもの(アレルゲン)が体内に入ることで、極めて短時間のうちに全身にアレルギー症状が出る反応のことを指します。
アナフィラキシーの症状にはかゆみ、くしゃみ、喘息と言ったさまざまなものがあり、重症の場合には呼吸困難や意識障害を引き起こすことさえあります。命に危険が及ぶ状態です。
アナフィラキシーによって生命が危険な状態に陥ることを、特に「アナフィラキシーショック」と呼びます。これは、ハチに刺された時のほか、重度の食物アレルギーや薬物アレルギーによっても引き起こされることがあります。
アナフィラキシーショックに陥った時は、速やかに対処しなければ死亡してしまう可能性があります。正しい知識を持って、日頃から備えておきたいところです。
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