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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケアシニアトレーナー)
監修:石川 毅(歯科医師、アイデンタルオフィス恵比寿院長)
誰に起きてもおかしくない「歯のトラブル」。
それが急に起きたとすればなおさらです。
休日にテニスを楽しんでいたらボールが口にぶつかった…。
階段で転倒した際に歯が欠けた…。
このような場合に、どうしたらいいのでしょう。
今回はそんな「歯のトラブル」についてご一緒に考えてみましょう。
歯の構造を知ろう!
まず、正常な歯肉(歯ぐき)から上の部分の表面、または歯のくびれている部分(歯頚部)から頭の部分は、身体の中で一番硬い「エナメル質」で覆われています。
一方、歯が埋もれている部分の根っこの表面、または歯のくびれている部分から根の部分は「セメント質」に覆われていて、骨と歯をつないでいる「歯根膜」という繊維性の組織と結びついています。
エナメル質、セメント質それぞれ内側には、「象牙質」があります。
この象牙質は、軟らかく、そのためにエナメル質を通過した虫歯菌は、象牙質に入って一気に広がります。象牙質の中には、「歯髄」という神経が入っていて、根っこの尖端部分で歯の外につながっています。
歯は、「歯槽骨」と呼ばれる顎の骨に植わっている状態なのですが、歯槽骨に直接くっついているのではなく、歯根膜を介在してくっついているのです。
歯肉(歯ぐき)とは、歯槽骨を保護している軟組織です。
もしも歯が欠けてしまったら…
歯が折れたり欠けたりというのは、転んだり、ぶつけたり、スポーツでの衝撃、歯の中の虫歯が進行してたり、眠っているときの歯ぎしり、くいしばりが原因で起こるものなど、まったく予期しない時に起こります。
そんな時に一番いけないことは、そのまま放置することです。
放置することで、欠けた部分がさらに大きくなります。さらに、そこから虫歯になります。ギザギザのままならば、舌や唇を切ってしまうことにもつながります。
このような時には、まず歯医者さんを受診しましょう。
欠けた歯の神経が生きている場合
エナメル質だけが欠けた場合は、特に痛みなどはないことが多いです。
治療は、プラスチックを部分的に詰めるレジン充填、ハイブリッドセラミックを詰めるダイレクトボンディングなどがあります。
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