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9月19日、フリーアナウンサーの黒木奈々さんが32歳という若さで胃がんのため亡くなりました。NHK・BSのキャスターとして活躍していた黒木さんは、昨年8月にステージ3である末期がん一歩手前の胃がんが見つかってから、仕事復帰を目指し闘病してきたそうです。がんの進行が早かったため、胃を全摘出した黒木さんは、術後の「 ダンピング症候群 」にも悩まされたと言います。胃を摘出したことによって起こる「ダンピング症候群」とはどのようなものなのでしょうか?
「 ダンピング症候群 」とは
がんは摘出したからといって安心というわけではありません。特に胃を切除するということは、胃の機能を失うということでもあります。胃を切除したことによる後遺症は「胃切除後症候群」と呼ばれています。胃切除後症候群は、どの部分をどれくらい切除したかによって症状が違います。主に次のものが挙げられます。
・ダンピング症候群
・逆流性食道炎
・逆流性胃炎
・栄養障害
・貧血
・下痢
なかでもダンピング症候群は、食べ物が一度に小腸に流れ込むことによって起こる全身症状です。胃を全摘出した場合、食べ物が直接腸に落ちるため、冷や汗や悪寒などの症状に悩まされるのです。この症状の名前はダンプカーが土砂を一気に投げ下ろす様子が由来しています。ダンピング症候群は食後にこのような症状があらわれます。
・冷や汗
・動悸
・しびれ
・めまい
・頭痛
・倦怠感
・発汗
・下痢
・吐き気
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