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執筆:大泉 稔(ファイナンシャルプランナー)
健康診断の結果で「要精密検査」などの文字を見れば、誰しも不安になることでしょう。
精密検査で「問題なし」となるケースもしばしばありますが、不幸にも「この症状はがんですね」と告げられたとしたら……。動揺しない人はいないでしょう。
がんの告知を受けた後どうするか
がんであることを本人に告知するようになったのは、2000年頃からのようです。
それ以前は家族に告知するのが一般的でした。そのため、医療保険の保険金請求などの連絡を取り合うために、患者の家に電話を入れる際に不動産会社の営業を装う、書類を送る時は保険会社名の入っていない通常の封筒を使って個人名で送るなどしていた時代もありました。
さて、がん告知を受けたあと、ある程度冷静になると「治療はどうしよう?」「仕事を続けられるのか?」「家族に負担をかけてしまう」といった現実的な悩みが次々と生じてくるでしょう。自分で情報を集めようと思っても、あふれんばかりの情報や体験談などに参ってしまうこともあると聞きます。
中には、いくつもの病院を渡り歩いたり(=梯子診療)、さまざまな民間療法を試したりする人も少なくないようです。
そして、それら繰り返しているうちに、症状が進行してしまったり、経済的に苦しくなったりといったケースも見聞きします。
一時金タイプのがん保険の場合、「悪性新生物」という診断を受けただけで、数百万円というまとまった給付金を受け取れます。また、都度受取タイプのがん保険でも数十万〜100万円の診断給付金があります。それもあって、最初のうちは(経済的な点では)気持ちを強く持てる人もいるようですが、やはり、梯子診療を繰り返し、民間療法を試しているうちに心細くなっていくこともあるようです。
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