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執筆:井上 愛子(保健師、看護師)
デートや商談など、「大切な場面に限って、緊張すると額など顔から汗がでて困る」という人は少なくありません。
顔の汗を気にせず、安心して過ごす方法はないものか調べてみました。
なぜ顔に汗をかくのか
そもそも汗は、身体の体温を調節するために必要なものです。汗を分泌する汗腺は全身にあり、汗を出すことで熱を逃がしています。
しかし、運動不足であったり、常にエアコンの効いた部屋で過ごしているなど、汗を分泌する機会が少ないと、腕や下半身など冷えやすい部分の汗腺は休眠状態に入ってしまうことがあります。
すると身体が、いざ汗を出そうと思ったときに、顔など動きの多い部分から出る汗が増え、顔ばかりに汗をかく原因となってしまうのです。
日頃運動の機会が少なかったり、汗をあまりかかない人は、まず生活習慣を見直すことから始めましょう。
特に更年期の女性の場合、ホルモンバランスが乱れることにより、体温調整をつかさどる自律神経のバランスも乱れ、火照ったり、顔に汗をかきやすくなることがあります。また年齢・性別にかかわらず肥満傾向にあると、全身にため込んでいる脂肪が体内の熱の放出を妨げ、汗をかきやすくなる、とも言われています。
ほかにも、あまりに顔の汗がひどい場合は「顔面多汗症」という病気の疑いもあります。まずは自分が顔に汗をかきやすい原因を考え、気になる場合には病院を受診してみることも一つの方法です。
このように、顔に汗をかく原因はいくつかありますが、「大事な場面で汗を止めたい!」という方のために、次からはすぐに取り入れられる顔の汗対策を順にみていきましょう。
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