(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆・監修:株式会社 とらうべ
今回は、 生理の異常 や隠れている可能性のある女性疾患についてみていきます。女性の生理は、ちょっとしたことで周期がずれたり、期間が長くなったり短くなることもありますが、そこには身体からのサインが隠れている可能性もあるのです。
生理の異常 :生理の量が多い?少ない?
生理の量は他の人と比べることが難しいので、多いか少ないかという判断が難しい問題ではありますが、次のような状態は「生理での出血量が多い」と考えて良いでしょう。
・漏れないために、生理用品(ナプキンやタンポン)1~2時間程度で交換する
・多い日は特に寝具を汚しそうで熟睡できない(夜用ナプキンでも安心できない)
・生理の出血量が気になって外出できない、好きな服が着られない
このような場合は、「月経過多」と呼ばれる状態の可能性があり、放置していると貧血になりやすくなります。原因は色々考えられるのですが、最も気を付けたいのが、子宮筋腫・子宮内膜症や子宮腺筋症といった女性疾患の可能性です。
子宮筋腫は子宮に良性のコブのようなものが出来る病気です。子宮内膜症は子宮の内側にあるべき「子宮内膜」という組織が、子宮の内側以外にも出来てしまう病気で、子宮腺筋症はこれが子宮の筋層に出来てしまう病気です。
いずれも自覚症状はあまりありませんが、進行すると腹痛、排尿・排便障害を起こすだけではなく、不妊症の原因にもなるといわれています。
「月経過多」が長く続く、あるいは出血量が非常に多い時は、「過多月経(症)」という病気の可能性もあります。
この場合の治療、症状の重い場合は子宮を摘出する手術、また、ホルモン剤や止血剤をもちいて出血をとめる、女性ホルモンをコントロールすることにより月経を止めるなどの治療をによる出血のコントロールを行うことがあります。
逆に、生理の出血量が正常範囲よりもずっと少ない場合は、「過小月経」と呼ばれる状態にあり、原因としては卵巣の機能不全(正常に機能していない)が考えられます。
スポンサーリンク