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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
風邪をひいたときなど、軽症であれば市販薬で治すという方も多いのではないでしょうか。
そんな市販薬が原因で「スティーブンス・ジョンソン症候群」を発症する可能性があります。
どのような症状が現れるのか、詳しく説明していきます。
スティーブンス・ジョンソン症候群って?
スティーブンス・ジョンソン症候群は、高熱や倦怠感とともに、皮膚や粘膜に炎症反応が現れる病気です。
別名「粘膜皮膚眼症候群」とも呼ばれます。
スティーブンス・ジョンソン症候群のメカニズムについては、詳しいことはわかっていません。
しかし、薬やウィルス感染(マイコプラズマ感染症など)が原因で免疫機能に異常が生じ、健康な皮膚や粘膜を攻撃してしまうことで起こると考えられています。
また、これまでの研究では、遺伝性も指摘されていて、特定の遺伝子タイプを持っていると、発症の可能性が高くなるといわれています(※1)。
スティーブンス・ジョンソン症候群の年間の発症率は人口100万人あたり1~6人といわれていて、発生頻度は高くありません(※2)。
しかし、治療が遅れた場合には重症化したり、死に至る可能性もあり(致死率は3%)、難病にも指定されています。
スティーブンス・ジョンソン症候群のメカニズムがはっきりとわかっていないこともあり、これといった予防策がないのが現状です。
ただ、悪化を防ぐためには、早期発見・早期治療が非常に重要であるといわれています。
そこで、実際にどのような症状が出たら気をつけるべきなのか、見ていきましょう。
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