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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
医学や医療の分野では、字も読み方も難解な用語が多くあります。
たとえば、腫瘤(しゅりゅう;はれもの)、悪心(おしん;吐き気や胸がむかむかすること)、増悪(ぞうあく;症状が悪化すること)などなど。
そんななか、例外的ともいえるのが死亡原因第1位の「がん」です。
医学の専門用語として「ひらがな」で「がん」と表記されます。
しかし漢字で「癌」と表記されたものを目にする方も多いでしょう。
なにがどう違うのでしょうか?ご一緒に詳しく見ていきましょう。
「がん」の特徴
身体の一部の細胞が突然変異を起こし、無秩序に増殖を始め、かたまりとなったものが「腫瘍(しゅよう)」です。
このうち、周囲の臓器を圧迫して害を及ぼしたり、正常組織や隣接する臓器をおかしていったり(浸潤)する、悪性の腫瘍を「がん」と呼んでいます。
「がん」には次のような特徴があります。
初期症状がハッキリしない
がん細胞は増殖し続ける
がん細胞は周囲の組織を弱らせる
がんは転移する
がんの環境要因はさまざま
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