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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「タコ」と「魚の目(うおのめ)」。
ここでいうこれら、魚のことではありません…皮膚病の俗称です。
通常、タコは手足など身体のあちこちに、魚の目はおもに足の裏にできます。
いずれも皮膚が慢性的な刺激を受けたことにより、表皮の角質層が厚くなる病気です。
タコや魚の目ができる要因を知っておくとフットケアへの理解も深まります。
ご一緒に理解を深めて参りましょう。
タコや魚の目が皮膚にできる理由
皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層で構成されています。
そして表皮はさらに4層になっていて、一番外側にある角質層が保湿(水分を保つこと)やバリア機能(刺激や菌などから身体を守る)の役割を担っています。
ヒトの皮膚、すなわち「肌」は人体で最も大きな臓器です。
その面積はというと、成人で約1.6平方メートル、重さはおよそ9キログラムあるといわれています。
皮膚は全身にわたっており場所によって厚さが違いますが、とくに全身の体重を支える足の裏の角質層は厚くなります。
この部分に加わる刺激に対する防御反応としてタコや魚の目ができるのです。
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