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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
白血病などの治療法のひとつ「骨髄移植」。
この骨髄移植は、適合の問題などから公益財団法人日本骨髄バンクが管理し、日本赤十字社や地方自治体が協力しています。
「さらに理解と協力が必要」と言われる骨髄移植事業。
今回は日本の骨髄バンク事業の現状やドナー登録、移植の基本的なプロセスなどをご紹介したいと思います。
「骨髄バンク」について一緒に考えてみましょう。
※掲載の写真「グリーンリボン」は世界的な移植医療のシンボルマークです。
骨髄(こつずい)とその病気
骨の中空部分にはゼリー状の骨髄液が詰まっています。
骨髄液には赤血球や白血球を造る「造血幹細胞」があります。
そのことから、骨髄は血液をつくる工場とも呼ばれます。
この骨髄に異常が起こると血液の病気を発症します。
骨髄の機能が低下する「再生不良性貧血」や、がん化する「白血病」などです。
治療には、放射線照射や抗がん剤投与による血液の治療や、健康な人から「骨髄液」の提供を受けて病気の骨髄液と入れ替える「骨髄移植」があります。
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