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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
目に入った光は眼底にある「網膜」で焦点を結び、情報が脳へ送られて視覚が成り立ちます。
カメラでいえばフィルムや画像センサーに該当する網膜。
これは1億個以上もの視細胞によって構成されています。
この視細胞が働かなくなる病気が「網膜色素変性症」です。
網膜色素変性の症状
網膜色素変性症の主な症状は次の4つです。
夜盲(やもう)
暗いところにいくと見えにくくなる。「鳥目」とも呼ばれる
視野狭窄(しやきょうさく)
段々と視野が狭くなる。周囲からぼやけ始めて、見える範囲が中心へと狭まり、徐々に中心部しか見えなくなる
視力低下
視力が低下し視力障害になる
羞明(しゅうめい)
明るいところを眩しく感じる
こうした症状が数年から数十年かけてゆっくりと進行していって、ついには失明にいたることもある病気です。
ただし、進行には個人差があり、幼少時に発病して重症だと40歳代で視力を失う人もいますし、80歳になっても実用的な視力を保っている人もいるといわれています。
また、網膜色素変性症は白内障や緑内障を併発しやすいことが知られています。
その場合はこれらの治療により、症状の改善や進行防止に期待することができます。
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