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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
本格的な春の花粉症シーズンになりました。
花粉症の症状といえば、一般に「目のかゆみ」「鼻づまり」「鼻水」「くしゃみ」が4大症状といわれています。
ところが最近は、肌荒れに悩む人も増えているといいます。
今回は皮膚に花粉が付着することで発症する「花粉症皮膚炎」を取り上げ、その症状や対処法についてお伝えします。
春先に生じる花粉症皮膚炎
花粉に対するアレルギー反応によって、結膜炎・鼻炎・咽頭炎などを引き起こす春の花粉症。
アレルゲンとなる花粉は、おもに2~3月はスギ、3~4月はヒノキがそれぞれ飛散のピークです。
「花粉症皮膚炎」は、この花粉が肌に接触することで、肌にかゆみや湿疹などの炎症が起こる症状です。
顔・まぶた・首といった、外部に露出している部分に症状が出やすいという特徴があります。
具体的には、顔全体がかゆい、腫れぼったい、肌が乾燥して粉っぽくなる、肌がヒリヒリする…などの症状です。
さらに、境界のハッキリした赤みの強い発疹が少し盛り上がってできる、ニキビのような小さなぶつぶつが広がる、頬やまぶたが全体に赤くなる、といったケースも見受けられます。
すでにアトピー性皮膚炎にかかっている人では、顔や首、あるいは全身の皮膚炎が悪化するリスクも伴います。
花粉症皮膚炎は春に見られる症状で、ほかの季節では起こらないといわれています。
その理由は、花粉症に加えて、「春」という季節が持つ特性にも関係していますので、次項でご説明します。
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