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生理があれば排卵している?
女性は産まれた時すでに200万個の卵子の元となる細胞「原子卵胞」を持って産まれてきます。
しかし思春期の頃にはこれが20~30万個にまで減り、さらに毎月数百~1000個ほどが減るといわれています。思春期を過ぎると女性ホルモンの働きが活発になり、原子卵胞を刺激しておよそ4週間ごとに1~2個の卵子成熟させて排卵します。
毎月きちんと排卵するためには、排卵を促す黄体化ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモンがきちんと働く必要がありますが、これらの働きが不十分な場合は排卵しません。しかし卵巣自体は少しずつ卵胞ホルモンを分泌しているため、子宮の内膜は少しずつですが厚くなります。卵胞ホルモンの分泌量がある程度まで増えると、子宮内膜がはがれ落ちて生理が始まります。
つまり、きちんと排卵が起きていなくても、見た目上は生理が起こるのです。これを無排卵性月経といい、生理周期がバラバラ、生理の出血量が正常より少ない、という状態になります。
<執筆・監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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