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40代の閉経と月経不順 、不正出血:不正出血
40歳代では、しばしば不正出血がみられることもあります。 ・機能性出血(ホルモンのバランスが崩れ、排卵・月経のサイクルが乱れることで起こる)
そもそも不正出血とは、月経周期に関係なく出血することをいいますが、その原因は様々です。
不正出血の原因と思われるもの
・妊娠(妊娠した時に起こる着床時出血、妊娠経過の中で起こる流産などが原因)
・子宮筋腫・子宮がん・子宮内膜炎など(子宮の病気によるもの)
・膣炎(トリコモナス膣炎・カンジダ膣炎など、感染症が原因
・頸管ポリープ(子宮頸管の粘膜に出来たポリープからの出血によるもの)
・卵巣腫瘍
30歳代ころまでは、機能性出血、妊娠、子宮筋腫、頸管ポリープ、若年性体癌などが考えられますが、40歳代では全ての可能性があります。特に更年期前後の時期は、子宮体がんの頻度が増えるといわれています
。
基本的に、機能性出血はホルモンバランスの異常などが影響しますので、閉経が近くなると誰にでも起こる可能性はあります。
また、甲状腺機能亢進症や糖尿病などの内分泌疾患、過度のやせ、肥満なども原因になることがあるため、大きな病気が潜んでいる可能性があります。
40代の閉経と月経不順、不正出血 :40代こそ婦人科受診を
女性が一生のうちで婦人科や産科を受診するきっかけは色々あります。初経、結婚、妊娠・出産などのライフイベントかもしれません。
では閉経期に近づく40代ではどうでしょうか。この頃には、月経周期の乱れや不正出血、更年期障害など、女性の身体が大きく変わる時期でもあります。身体の不調を感じたら、「そろそろ更年期だから」などと放置してしまうのではなく、婦人科を受診して詳しい検査を受けることをお勧めします。
またこの時期は同時に、あなたの娘さんもそろそろ初経を迎える時期かもしれません。
その時、月経が重いなど心配なことがある場合は、一緒に婦人科を受診してみてはいかがでしょうか。初経を迎えた女の子がいきなり婦人科を受診するのは、勇気がいることでしょう。
しかし、ご自身が信頼できる婦人科医師との関係が築けていれば、親子2代で女性の身体について正しい知識を持てるチャンスかもしれません。10代のうちから自分自身の身体について知っておくことは、この先の人生の上でも非常に大きな強みになるのではないでしょうか。
<執筆・監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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