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急性胃腸炎とストレス について考えてみましょう。2015年2月19日(木)、女優の菊川怜さんがレギュラー出演している『とくダネ!』(フジテレビ系)の生放送中、体調不良のため番組を途中退席したとのこと。そのまま病院に行って、「急性胃腸炎」と診断されたそうです。
急性胃腸炎は、おう吐や下痢などの症状が、急性に発症する病気です。多くは感染性胃腸炎で、ウイルスや細菌の感染によって発症しますが、原因不明の急性胃腸炎も少なからず起こります。その誘因として「ストレス」が挙げられています。
感染性急性胃腸炎の症状、原因、対策
ウイルスや細菌による感染性急性胃腸炎の主な症状は、激しいおう吐や下痢、発熱、血便、全身の倦怠感などです。風邪とよく似ていますが、吐き気や下痢は猛烈で、繰り返されると脱水症状も現れます。
風邪の時の「お腹が痛いなあ」程度のものとは、明らかに違います。繰り返し起こると、心臓、肺、肝臓など大事な臓器を守ろうと、ショック状態に陥ることもあります。
感染性胃腸炎の場合、感染源によって潜伏期間が異なり、ウイルスだと1~8日、細菌だと6時間から11日くらいとされています。冬場に多く発症しますが、食べ物などにウイルスや細菌がいて感染する場合と、人混みの中で感染者から移された場合とが考えられます。
対策は、脱水症状を防ぐため水分をこまめにとること。また、おう吐や下痢止めを飲まないで、ウイルスや細菌を体外に排出するのを優先することです。水分を摂れない人は病院に受診して、点滴を打ってもらう必要があります。胃腸が弱っているので、通常の食事はマイナス効果です。
予防はインフルエンザなどと同じく、人混みを避けたり、マスク・手洗い・うがいの励行です。
急性胃腸炎とストレス :主な症状は?
一方、ストレス性急性胃腸炎は、症状としては、嘔気、胃の痛み、胸やけ、不眠、胃のもたれ、みぞおちの痛みや灼熱感などがあります。これらの症状はストレスの結果でもありますが、同時に、この症状自体がストレスになってしまうので、辛い症状です。
とくに胃は、自律神経の影響を大きく受けている臓器です。自律神経とは、内臓や血管、ホルモン、免疫力などの働きをコントロールし身体の環境を整える神経で、交感神経と副交感神経があります。
ストレスが続くと、交感神経と副交感神経のバラスンが崩れて、胃腸の動きが活発になり、この時、胃が必要以上に胃酸を分泌してしまい、胃粘膜が荒れてしまいます。それによって、胃痙攣をおこすこともあります。
また、ストレスにさらされると免疫力も低下して、胃腸炎になりやすくなります。
感染症性の胃腸炎とは違って、ストレス性胃腸炎は、ストレスがなくなるか軽減されなければ、薬を飲んでも症状が治まりません。
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