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日本の結核事情 :治療
風邪などで、病院からもらった抗生剤を服用していても2週間以上症状が続く場合は、最寄りの呼吸器科医のいる病院や診療所を受診しましょう。
結核で排菌(=身体の外に菌を出すこと)していたら入院治療が必要です。排菌がなければ通院治療も可能です。
治療は、数種類の薬を数か月にわたって飲み続ける必要がありますが、初期治療に成功すれば、半年から1年で治療を終了することができます。
日本の結核事情 :耐性結核は怖い
医師から「もう飲まなくていい」といわれるまで薬を飲み続けることが大切です。症状が治まったからと言って、自己判断で飲むのを中止したり量を減らしたりすると、結核菌が「耐性」を持ち、薬の効かない耐性結核菌ができてしまいます。この耐性結核も、最新の結核事情といえるでしょう。
耐性結核になると、さらに長期間、薬を服用しなければならず、場合によっては、外科的な処置も必要なこともあり、かえって治療が長期化してしまいます。
●執筆者プロフィール:南部洋子(なんぶようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
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