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おひとりさまブームの背景 :これからも形を変えて「おひとりさま」は増え続ける
さて、ここまで前編・後編にわけて、「おひとりさまブーム」を「第1次」「第2次」と分けて考えてきました・・・が、ここまで読むとおわかりのように、震災の影響で分断されたように見えるだけで、ニッポン女子の「おひとりさまブーム」は2001年から延々と続いてきたわけですね。
国立社会保障・人口問題研究所の調査でも、女性の生涯未婚率は1990年代から減少することは一度もなく、増加の一途をたどっていることがわかっています。
2015年の「おひとりさま」の割合は10%ほどですが、2035年には20%にまで増えるという予測もあります。つまり、これからもニッポン女子の間で「おひとりさま」は増え続けていくわけです。
これを「残念な現象」と捉える人もいるでしょうが、これは単に社会の変化であって、「おひとりさま」の存在自体は残念なことでも悪いことでもありません。
ただ、日本はこれまで「家族こそが社会の最小単位」とする考え方で作られてきた社会ですから、「おひとりさま」で生きていこうとすると、不都合なことがまだ数多くあります。
未婚の出産や老後のすごし方など、これからはさまざまな矛盾がもっと表面化してくる時代になるかもしれません。
●文/構成:鳥越みほ(とりごえみほ)
フリーエディター/ライター。早稲田大学卒業後、総合出版社を経て独立。恋愛・結婚や美容など、女性のライフスタイルについての原稿を数多く執筆している。
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