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育児中に気づく毒親 :「毒」を排除しようという思いが「毒」になることも
残念ながら世の中には、親からしてもらってうれしかったことなど、まったく思い浮かばないという人もいます。それはある種の心の傷と言えるでしょう。そうした傷を抱えた人が親になったとき、「自分は親のようにはならない、子供には自分が味わったような嫌な思いはさせない」と決意することは当然と言えます。しかし、皮肉なことに、その強すぎる思いが「毒」になってしまうことがあるのです。その事例として、「親からされたことを子供にはしない」と心に誓いながら、毒親から受けた影響を排除できずに悩んだ女性を紹介しましょう。
育児中に気づく毒親 :幼少期に受けた「毒」を振り返る
アキコさん(40代・仮名)は、自分の子供時代を振り返ると嫌な気分になります。いつも独りだった、という記憶のみが出てくるのです。一人で教室に座っていたり、家では部屋の端っこでひたすらに何かを描いていたり……。それを寂しいと思ってすらいなかったかもしれない。いじめられていたから、友達と一緒に遊ぶこともなかった。お母さんが自分の訴えを聞いてくれることもなかった。だって、お母さんは私のことを嫌っていたから。
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