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育児中に気づく毒親 :自分が縛られていた「毒」に気づく
自分がどうして育児でつまずいたのか、少しずつわかってきたこともあります。アキコさんは子供の頃、誰かと一緒に遊ぶという経験をしてきませんでした。だから、大人になったいま、子供と何をして遊べばいいのかわからない。子供を楽しませないといけないと必死になり、顔色を見すぎて混乱していたのだと。いまは、「大好きよ」という気持ちを素直に伝え、子供と一緒に「何をしようか」と考えられるようになりました。時には「いまは一緒に遊べないよ」と子供に対して言えるようになることも、練習しているところです。いまでは逆に、少し大きくなってきた子供から、パニックに陥った時に「お母さん、大丈夫だよ」と励まされるようになりました。「私が楽しめることや、楽になることをしていけば、子供も楽になって、私に気を使わなくて済む気がする」とアキコさんは言います。
(※この事例は、実際の複数の事例を参考に構成した架空のものです)
● 玉井 仁(たまい・ひとし)
東京メンタルヘルス・カウンセリングセンター カウンセリング部長。臨床心理士、精神保健福祉士、上級プロフェッショナル心理カウンセラー。著書に『著書:わかりやすい認知療法』(翻訳)など
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