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パーキンソン病とは
1817年、イギリス人のジェームズ・パーキンソン医師の名前から付けられた病名です。
通常、50歳以降に発症することが多く、特徴のはっきりとした症状がでます。したがって、診断は、その特徴的な臨床症状から行います。手足が震える、筋肉がこわばる、歩きづらくなり、動作が鈍くなるなどです。進行は徐々に進み、10数年後には寝たきりになる人もあります。
症状の出方
初期の症状として、「ふるえ」「筋固縮」「無動」「姿勢障害」の4つがあります。
<ふるえ>:
手を膝に置いて、じっと座っていると膝の上の手がふるえだします(安静時振顫)。手を膝から離して何かをしようとすると、ふるえは消えます。
<筋固縮>:
筋肉がこわばって、手や足がスムーズに動かなくなり、固く縮んだようになります。
<無動>:
歩くときの1歩目が出にくく、歩幅も小さくなり(小刻み歩行)、他の人より遅れて歩くようになります。まばたきの回数が減る、字を書くと小さな字になるなど、他の人と比べて身体の動きが異常に少なくなります。
<姿勢障害>:
身体の姿勢を変えることがスムーズにできなくなります。人とぶつかったり、押されてバランスを崩すと、元の姿勢に戻ることがスムーズにできなくなります。また、方向転換や寝返りが自由にできなくなります。前のめりの姿勢(前傾姿勢)を立て直せずに、転倒することもあります。
その他の症状としては、仮面様顔貌とよばれ、表情が乏しくなります。また便秘や立ちくらみ、嚥下障害、うつ状態や、認知機能障害、睡眠障害などを含め、多彩な症状が出現します。
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