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パーキンソン症候群の基礎知識 :治療と予後
治療の基本は、抗パーキンソン病薬の内服治療です。脳内で減少したドーパミンを補充しますが、副作用などもあり、薬の開発が進んでいます。治療は、前に述べた4つの主症状・程度、日常生活の不自由さ、職業などを勘案して開始されます。
内服治療が困難な場合は、脳の外科的治療法も検討される場合があります。
パーキンソン病は、進行性の疾患なので、進行の速さはそれぞれですが、通常発症後10年程度は、普通の生活が可能です。
それ以後は、個人差があり、介助が必要になることもありますが、生命予後としては、悪くありません。むしろ転倒による骨折や嚥下障害による脱水・栄養障害などに陥りやすく、更に、誤嚥性肺炎などの感染症が直接死因になることも多いので、その予防が重要です。
●執筆者プロフィール:南部洋子(なんぶようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
●監修医:田中 一誠医師(泌尿器科)、大田川病院腎センター長
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