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どの動脈が詰まるかによって、症状が異なる大動脈解離
急性大動脈解離が起こった時は、突然の激しい胸の痛みや背中の痛みがあり、救急車を呼ぶことになります。
その痛みは激痛で、引き裂かれるような痛みと表現されます。
動脈の壁が分離されるために、背中の肩甲骨の間に激痛が走り、手足に激しい痛みが突然に現れてくることもあります。
大動脈解離は、高血圧がある人に起こりやすく、解離が進行すると、大動脈から分枝している動脈の分岐部がふさがれてしまい、血流が遮断されることがあるのです。
そのさい、どの動脈が詰まるかによって症状が異なります。脳動脈が塞がると脳卒中になり、心臓への冠動脈が塞がると心臓発作が起こります。
また、腸へ血液を供給する腸間膜動脈が塞がると、突然の腹痛が生じますし、腎動脈が塞がると腰痛が起こります。
突然死のリスクは高い!
急性大動脈解離は、適切な治療を受けないと突然死する危険が高く、専門的な病院で集中的に治療を受ける必要があります。
とくに、大動脈解離は日本人に多い疾患で、循環器疾患による突然死では、心筋梗塞に次いで、2番目に多い死因とされています。
死亡する人の多くは、大動脈解離が発生してから2~3時間後です。したがって、心拍数と血圧を下げることで、解離が広がるのを抑えることができます。
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