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致死率・生存率について
大動脈解離で治療をしなければ、約75%の人が2週間以内に死亡します。治療した場合、大動脈解離が心臓にもっとも近い部分に起きた場合は70%、より離れた部位に起きた場合は、90%の人が生存し、退院することができます。
最初の2週間を乗り越えた人の5年生存率は60%、10年生存率は少なくても40%です。大動脈解離は、加齢に伴って多くみられます。高齢者では高血圧が原因で起こります。
医師はほぼ全員に手術をすすめる
心臓に最も近いところから数cmほどの大動脈解離に対しては、医師はほぼ全員に手術をすすめます。心臓から離れた部位での解離では、普通は手術をせずに薬物療法を続けます。
しかし、解離によって動脈から血液が漏れ出している場合や、脚や腹部の臓器への血流が途絶えている場合、ないしは解離が拡大している場合は、手術が必要になります。
手術中の死亡リスクは、心臓に近い部位の大動脈解離では、約15%です。
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