高齢者に多い大動脈解離 …突然死のリスクに注意!

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高齢者に多い大動脈解離 …突然死のリスクに注意!

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手術後、その後の生活

大動脈解離を起こした人の、その後の生活は、生涯を通して血圧を低く保つようにしなければなりません。
医師は、後で起こる合併症に注意が必要ですが、最も重大なのは、新たな解離の発生や弱くなった大動脈での動脈瘤の発生、大動脈弁からの逆流の増加です。
これらの合併症は、手術による修復が必要になります。

 

発症後の日常生活での諸注意

手術時の傷の治りや筋肉痛には個人差があります。筋肉痛は、半年~1年ほどでなくなります。手術をしたとき切断した胸骨は、胸骨ワイヤーで固定しています。術後半年くらいは胸部をねじるような運動、ゴルフなどは避けたほうがいいでしょう。
暖かい所から急に寒い所へ出ると、血管が収縮して、血圧が上がります。特に冬場は、室内と外気との差をなるべく少なくするようにしましょう。外出時には、マスクやマフラー、手袋などで肌の露出を少なくします。
お風呂に入るときは、寒くないように脱衣所や洗い場も暖かくしてから入浴します。熱いお湯は心臓に負担がかかりますから、40度位の、ややぬるめのお湯がいいでしょう。
排便時、いきみの時間が長いと血圧が上がります。スムーズな便通を心掛けるように、便秘予防をしましょう。
毎日、規則正しい生活を送り、休養を十分に取り、疲れを残さないようにしましょう。過重労働、夜更かしは、くれぐれも禁物です。
運動は、病状によって個人差があるので、医師に相談して、どの程度動いていいかたずねてください。タバコを吸っている人は、すぐに禁煙しなくてはなりません。お酒は、日本酒ならば1合程度ならば可です。
食事は、バランスのとれた食事をすることで症状が抑えられます。
さて、大木凡人さんは、再検査の結果が22日に出るようです。仕事復帰はそれからの検討となるといわれています。いつまでも変わらない素敵な笑顔を、また見せてほしいですよね。
<執筆者プロフィール>
南部洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー。
<監修>
監修医:岡本 良平(東京医科歯科大学名誉教授)

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