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日本の シニアの運動習慣 は
イギリス政府では公式に、65歳以上の人に週150分の運動を勧めています。
ところが英国心臓財団の調査では、適度な運動を行っていない成人は、ドイツでは26%なのに対し、イギリスでは44%だそうです。
日本の国民栄養調査では、「1回30分以上、週に2回以上、1年以上」運動を継続している人を「運動習慣あり」としています。
平成20年の調査では、運動習慣のある人は60代で男女共約4割、70代では男性の4割、女性の3割。
時間に余裕ができることもあって50代以下に比べて増えていますが、寿命を延ばせるほど運動している人はそのうちどのくらいでしょうか。
シニアの運動習慣 :政策はあれど、アピール不足
厚生労働省が進めている「健康日本21(21世紀における国民健康づくり運動)」では、高齢者に対しても軽い物なら毎日、下肢や体幹部の筋力トレーニングなら1週間に2回程度といった継続的な運動の目標を定めています。
今回の調査結果と比べるとまだ時間も足りませんが、残念なのは、子供や成人向けにもそれぞれ定められている目標が、あまり広く知られていないのではないかということです。
高齢化が進む日本では、シニアが健康になれば医療費や介護費用の負担も減ります。
健やかな高齢化社会に向けて、特に高齢者にとっての運動の大切さを広め、また老いも若きも日常的に運動ができる社会基盤が広く整備されてほしいものです。
参考:
『BBC』
http://www.bbc.com/news/health-32735723
『健康長寿ネット』
http://www.tyojyu.or.jp/hp/page000000400/hpg000000311.htm
『厚生労働省』
http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b2.html
<監修>
樋口二三男(医学博士)整形外科、産業医
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