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ここでは 地震に備える ことについてご紹介します。
昨日、25日の午後2時半ごろ、茨城県南部で震度5弱の地震がありました。
大きな揺れを感じた方も多くいたのではないでしょうか。
いくら、建物が耐震性に優れていても、建物を支える地盤が軟弱であれば、建物は傾き被害を受けます。
全く住めないか、住めたとしても傾いた建物に住んでいると健康を損ないます。
そこで、地震に備え、今住んでいる、あるいは将来住みたい土地が大丈夫かどうか簡単に調べる方法をお伝えします。
地震に備える !インターネット活用例
地震が起きた時の「揺れやすさ」「地すべりのリスク」「液状化のリスク」はインターネット上で確認(無料)できます。いくつか紹介しましょう。
「揺れやすい」地盤を調べる
軟弱な地盤は揺れやすく、硬い地盤は揺れにくいと言えます。海や河川から運び込まれた砂や泥などが堆積してできた沖積層は軟弱な地盤の代表例です。高台に多く見られる水分の少なく固くしまった洪積層は固い地盤の代表例です。洪積層は揺れにくく、液状化や地盤沈下も起こりにくいといえます。
「揺れやすさ」は以下のホームページで調べることができます。
・地震の揺れやすさ全国マップ(内閣府)
・地形で見る軟弱地盤マップ GEODAS(ジオテック株式会社)
「地すべりのリスク」のある地盤を調べる
丘陵地などを宅地にするためには、山を削ったり(切土)、凸凹な地盤に土を盛ったり(盛土)します。切土はもともと固まっていた土地を削るだけですので、地盤は固いのですが、盛土は軟弱です。
傾斜地に盛土してつくった造成地は地すべりのリスクが高いと言えます。「地すべりのリスク」については一部の自治体で大規模盛土造成地を調査し、その位置を示す地図を公開しています。
各自治体のハザードマップ(地すべり、液状化、浸水などの位置を示した地図)は以下のホームページでも調べることができます。
・国土交通省ハザードマップポータルサイト
「液状化のリスク」のある地盤を調べる
液状化現象は、地震の際に、地下水位の高い砂地盤が振動により液体状になる現象をいいます。液状化現象が起きると、建物が沈んで傾いたり、地中の水圧が高くなることにより、比重の軽いマンホールなどが地上に突き出たりします。
沿岸部だけではなく内陸部でも、入り江を干拓した土地や沼を埋め立てた土地は液状化のリスクがあります。
これを知るには土地の履歴を知る必要があります。古い地図や昔の空中写真などが参考になります。以下のホームページで空中写真や古い地図を見ることができます。
・国土変遷アーカイブ(国土地理院)
・歴史的農業環境閲覧システム(農業環境技術研究所)
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