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ここでは 後揺れ症候群 についてご紹介します。
5月25日 14時28分ごろ、埼玉県北部を震源とするマグニチュード(M)5.6の地震が発生。30日の午後8時24分ごろには、小笠原諸島の西方沖を震源とするM8.5の地震があり、いずれも関東地方で震度4〜震度5強という強い揺れを観測しました。とくに30日の地震の特徴は、ゆっくりと長く揺れが続く「長周期地震動」がおきたこと。こうした地震を経験すると、実際に地面は揺れていないのに、揺れているように感じる「地震酔い」の症状を訴える人が出てきます。このとき、身体には何が起きているのでしょうか?またこうした症状が出た場合に、慌てずに対処するにはどうしたらよいのでしょうか。
後揺れ症候群 !?船に乗った後で起こる『下船病』に似た症状
地震が起きていないにもかかわらず、地震のような揺れを感じることは、「 後揺れ症候群 」などと呼ばれ、2011年の東日本大震災の後には、この症状を訴える人が増えました。長く続いた大きな揺れ、また余震が頻発したことなどが関係していると見られています。
この「 後揺れ症候群 」を引き起こす身体のメカニズムは、船などに乗った後に陸に上がると、まだ船上でゆらゆら揺れている感覚を覚えるのと同様だと考えられています。
身体で感じた強い(長い)揺れは脳幹で記憶され、次回、同じような揺れを感じたときに身体が対応できるようになっているのです。
こうした身体の記憶は、地震が起きたときの状況、例えばミシッと建物が軋む音や、カーテンや壁掛けが揺れたりする視覚情報が入ってくることでもフラッシュバックされ、地震に似た揺れの感覚を呼び覚ますのです。
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