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おひとりさまの収入と支出 :「おひとりさま」の自由と不安
昔であれば「独身貴族」、現在は「ソロ男」や「おひとりさま」という言葉があります。
独身者であれば、「自分の自由な時間が持てる」「自分の意思だけでお金を自由に使える」といった自由気ままな生活を謳歌しているのではないかと、揶揄(やゆ)しての表現ですが、独身者にとっては、自由という気楽さがある一方で「孤独や老後に対する不安」という側面も見逃せません。
特に女性は、キーワードと言える「自由」と「不安」の狭間で、収入面におけるハンディキャップを乗り越えることが求められるでしょう。
女性が収入を得るために、スキルを磨き続けて男性優位の社会を打破するほど仕事に打ち込む必要があるかもしれません。とはいえ、全員が会社で成功し続ける社員になれるわけではありません。収入を増やさない(⇔増やせない)のであれば、支出をコントロールしましょう。
支出を抑えるためにケチケチすることも選択肢として排除しませんが、望む人は少ないはずです。そのために「生き方を変える」という観点から支出の削減が図れることもあります。
おひとりさまの収入と支出 :「生き方を変える」ことで支出の削減
一般的に独身者の居住費の支出割合は41.3%と4人世帯の19.0%と比べて高いという調査結果があります(人事院:平成25年人事院勧告より)。
家賃などの必要となる生活資金が高く、何かとお金の誘惑の多い都会から逃れて、比較的家賃や物価の安い地方生活を選択すれば、収支を改善させる効果が見込まれます。
つまり、利便性の高い都会生活を捨て、生き方を変えて「お金の不安に対処する」という考え方もまんざらではないかも知れませんね。
お金に関する将来への不安を解消させるために最初にして欲しいことは、手取り収入の一定割合(例えば15%~20%程度)を将来資金として積み立てることです。
例えば、手取り月収が24万円の場合は、毎月36000円から48000円の貯金をします。そうすることで将来へ安心感が増します。
現在独身の方は、お金が自由に使えるから今だからこそ、ぜひ実行をオススメします。
<参考資料>
総務省統計局:国勢調査
人事院:平成25年人事院勧告
<執筆者プロフィール>
石村衛(いしむら・まもる)
FP事務所:ライフパートナーオフィス代表ファイナンシャルプランニング1級技能士(CFP)東洋大学卒業。メーカー勤務の後、FP事務所:ライフパートナーオフィスを横浜市戸塚区に開設。地域に根ざしたFP活動を志向し、住宅ローン、不動産・証券投資、保険、貯蓄・など一般家庭のお金にまつわる様々なアドバイスを行っている。 お金に係わる出前授業を小・中・高校で実施。また、高等学校の保護者会などで進学費用や奨学金・教育ローンの講演多数。東京都金融広報委員会 金融広報アドバイザーとして活動中。
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