(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
子どもの身体能力の低下 、ダンスの授業に求められているものとは
そんななかで、2011年から小学校の学習指導要領に「リズムダンス」の言葉が加えられ、2012年には中学校においてダンスが必修化されました。EXILEに代表されるような「ストリート系ダンス」は子供の習い事としても人気を集めているようです。
義務教育におけるダンスの必修化については、学校に「ダンスをきちんと指導できる先生がなかなかいない」などの問題があり、各地にある子供のためのダンス教室もクラシックバレエやストリート系ダンスに偏っているきらいもあります。しかし、どんなジャンルであろうと、身体のケアやケガの予防に注意しておこなう限り、ダンスほど「身体感覚を養う」入り口に適しているものはないと思います。なぜならダンスには、踊っているうちに、眠っているカラダを目覚めさせる力があるからです。
できることならば、子供たちがせっかくダンスに触れる機会が「有名なダンスのコピー」で終わってしまうのではなく、競争も優劣もない「自由な表現を体験できる場」に発展していくことを願っています。
<参考資料>
子どもの体力向上
http://www.recreation.or.jp/kodomo/intro/now.html
<執筆者プロフィール>
井澤佑治(いざわ・ゆうじ)コラムニスト
舞踏家/ダンサーとしての国内外での活動を経て、健康法・身体技法の研究、高齢者への体操指導、さまざまな障がいや精神疾患を持つ人を対象としたセラピー、発達障害児の療育、LGBTの支援などに携わる。
スポンサーリンク