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「体を動かして」出る汗がポイント
サウナや岩盤浴でてっとり早く大量の汗をかけば、老廃物が出て新陳代謝も上がるだろう、と考えがちですが、このような汗の出し方では、老廃物は体の外には出てくれません。かえって、水分やミネラルが出ていき、体力を奪われる結果になります。
またこうして出された大量の汗は、肌の保湿機能やバリア機能を低下させてしまうこともあります。大量の汗が皮膚表面にどんどん出てくると、皮膚表面を潤すとともに、角質層にも大量に汗が吸収され、一時的に角質層が汗による水分で、ふやけた状態になってしまいます。
その結果、水分が蒸散した後、角質層の層構造が乱れ、保湿機能やバリア機能が低下してしまい、乾燥しやすくトラブルも起こりやすい肌の状態になります。
上手な汗の出し方は、運動を行って皮脂腺も活発にして、毛穴に詰まった老廃物も汗と一緒に排出することです。ただ、暑いところでじっとして汗をかいているよりも、身体を動かした方が代謝もあがりますし、皮脂腺が活発になります。
皮脂は水分保持のバリア機能となるので、汗をかいても角質内の水分が一緒に蒸発してしまうこともなく、うるおいをそのまま肌に残してくれます。運動しながら汗をかくことで初めて肌にいい効果が現れるのです。運動選手の肌がきれいな理由はこれですね。
汗をかく機会がない人は要注意
皮脂と汗が混ざって排出されるものには、肌の老化を進めてしまう毒性の強いヒドロキシラジカルという活性酸素が含まれています。
あまり汗をかかずにヒドロキシラジカルが肌に溜まっていると、分解されない状態のまま残ります。これが、肌の老化をスピードアップさせ、乾燥、シミ、しわ、などを増やしてしまうのです。
ヒドロキシラジカルを有効に排出する汗のかき方は、やはり適度な運動をすることなのです。運動をすることで皮脂腺と汗腺が活発になり、活性酸素も排出され、皮脂が肌にバリアを作ってくれます。
暑いからといって少しも体も動かさず、クーラーのきいた部屋にとどまっている人は注意が必要ですね。
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