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吐血を引き起こす病気
吐血の原因で、最も頻度が高いのは胃潰瘍と十二指腸潰瘍、食道静脈瘤破裂です。また、頭部に外傷を負った時や、全身にひどい外傷を負った時、胃に軽度の潰瘍がある時なども、これらが強いストレスとなって粘膜に異常が起こり、吐血することがあります。一方、食道静脈瘤破裂の場合は真っ赤な血を大量に吐きます。食道静脈瘤はほとんどのケースで慢性肝炎や肝硬変が見られます。食道静脈瘤自体は自覚症状がありませんが、破裂すると突然、大量の吐血や下血を起こします。肝硬変の主な死亡原因のひとつです。
吐血・喀血の応急処置
吐血・喀血を起こした場合は、まずは身体を寝かせて安静にします。毛布などで全身を保温して、話はさせないようにしましょう。断続的に血液を吐くようなら、窒息予防のために顔を横に向けます。吐血の場合は胃の周辺を、喀血の場合は胸部全体を氷嚢などで冷やしましょう。嘔吐が収まったら、薄い食塩水でうがいをさせます。
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