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子育て中の腱鞘炎
美容師や漫画家、演奏家など職業病のなかで多くみられる腱鞘炎。なぜ育児中は腱鞘炎にかかりやすくなってしまうのでしょうか?
1:産後のホルモンバランスの変化
産後、女性の体内では女性ホルモンのひとつである「プロゲステロン」によって、ゆるんだ子宮や胎盤をもとに戻そうとします。このプロゲステロンは全身に影響を受け、直接出産とはかかわりのない腱鞘も狭くします。これにより、腱鞘炎が起こりやすくなるのです。
2:手を頻繁に使うから
育児中は抱っこやおんぶ、おむつの取り換えなどにより手を使う機会が多くなります。赤ちゃんの首が座っていないときは、抱きかかえる際にも手首に力が入ってしまうもの。赤ちゃんを持ちあげたり、抱きかかえたりといつも以上に手に負担がかかります。
前述したホルモンバランスの変化に加え、こういった要因も重なり、腱鞘炎を引き起こしやすくなるのです。
腱鞘炎にならないために気を付けるポイントって?
腱鞘炎は、親指を使いすぎることによって症状が悪化します。日常生活のなかでは特に親指に負担をかけないことが大切です。腱鞘炎にならないために育児中に気を付けるポイントにはどのようなものがあるのでしょうか?
抱っこの仕方を変える
赤ちゃんを抱っこし続けると片方の手首に負担がかかってしまいます。抱っこをするときは片方の腕や手にかかる負担を減らすために、左右交互に抱きかかえるようにしましょう。また、スリングと言われる抱っこひもを利用し、手首への負担を軽減させるのも効果的です。
母乳のあげかたを変える
母乳をあげる際にも赤ちゃんを抱きかかえることがあるでしょう。とはいえ、必ずしも抱っこして母乳をあげる必要はありません。お母さんが横になった状態でも赤ちゃんに母乳をあげることはできます。日に何度か母乳のあげかたを変えるだけで、手首への負担は少なくなりますね。
ストレッチをする
腱鞘炎は肩や頸椎のこりが影響をおよぼしているとも言われています。慣れない赤ちゃんを抱きかかえるうちに、緊張して力が入ってしまうことも原因のひとつです。こまめに首や肩をまわし、ストレッチやマッサージを行うことで腱鞘炎を予防することができます。
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