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角膜びらん にならないために:市販の目薬の使用期限は2~3か月
一般的に目薬の使用期限は市販のもので2~3か月だと言われています。処方薬にいたっては長くて1か月、短いと1週間のものもあるでしょう。市販薬の容器に記載されている使用期限は、あくまで開封しなかった場合です。目薬は一度使うと、気づかない間にまつ毛や目やにが点眼薬のふちに触れてしまうことがあります。また、手で触れてそこから目薬に雑菌が入ってしまうこともあるでしょう。ほとんどの目薬には防腐剤が含まれていますが、使用期限を過ぎると雑菌を抑えることはできません。
開封したものはできるだけ早く使い切りましょう。また、使い切れなかった目薬は捨ててしまったほうが安全です。
使用期限が過ぎた目薬で「 角膜びらん 」になることも
使用期限が過ぎて雑菌が繁殖した目薬を使うと、眼球の角膜上皮がはがれて障害をきたす「角膜びらん」になる恐れがあります。これは、角膜の表面をすりむいた状態です。角膜びらんにかかると次のような症状を引き起こします。
・眼の痛み
・白目の充血
・眼がごろごろする
・涙が止まらない
・まぶしい
・視力の低下
角膜は皮膚と違って血管がないため、流血はしません。朝起きて目を開けるときや、まばたきをするときに強い痛みが起こります。角膜びらんはきちんと治せば後遺症は残りませんが、何度も繰り返すと「再発性角膜びらん」になる恐れがあります。目が不調だと仕事や勉強もはかどりにくいもの。使用期限を守った目薬を使い、トラブルを防ぐようにしましょう。
参考:常備薬に関するレポート(http://www.trendsoken.com/report/health/1637/)
監修:樋口二三男(医師)
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