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老後を健やかに暮らしたいと願っている人は多いと思いますが、 年金の知識 は不十分だという方は少なくないと思います。
以前、「新幹線の車内で焼身自殺」というショッキングな事件が起こりました。都内在住だった容疑者は「年金12万円しかもらえず家賃が払えないという動機で事件を引きおこした」と一部で報じられ、また、借金返済に悩んでいたという証言もあります。
もし前述した通りであった場合、高齢単身者が月額12万円の年金だけで生活するのは不可能なのでしょうか?
年金の知識 :月額12万円の生活とはどんなもの?
下記のように、月額12万円の範囲内での生活を想定し、衣食住その他の支出を割り振りってみました。
・居住費:約4万円(4.5畳程度・バス・トイレ別)
・食費・光熱費など:約5万円(1日当たり約1,660円目安)
・その他:約3万円(医療費自己負担分+被服費+日用品+通信費+他)
・国民健康保険料・介護保険料:約1,000円(月額12万円の年金収入のみで試算)
・月額12万円の年金収入は、所得税・住民税は非課税の範囲内
東京23区内の居住費は一般的に家賃が高いため、いわゆる激安狭小アパートで我慢。
食費は1食の目安500円以内。その他の支出についても最低限に留める必要のある水準といえるでしょう。
このように月額12万円という水準は「不可能」とはいえないまでも、生きるためのギリギリの水準かもしれません。
都内の単身高齢者の生活保護支給額は、月額12万円程度の現金受給というのが相場のようです。さらに生活保護の場合には、医療費の自己負担のない医療扶助や「要支援」、「要介護」の基準に該当すれば介護扶助が受けられるので、支出を抑える効果がある分だけむしろ有利かもしれません。
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