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執筆:南部 洋子(看護師)
監修:岡本 良平(東京医科歯科大学名誉教授)
「更年期障害」というと女性特有のものと思いがちですが、実は男性更年期障害もあります。
閉経というわかりやすいサインがある女性と違って、男性の更年期には目立った徴候がありません。しかし、「年のせい」では片付けられないほどのつらい症状が出ることもあるため、注意が必要です。ちなみに、「更年期」とはもともと、男女に関係なく壮年から老年への移行期を指す言葉です。
働き盛り世代に多い 男性更年期障害
株式会社DHCが実施した調査によれば、日本には男性更年期障害の潜在患者が推定600万人もいるといいます。具体的には、何もやる気が起きない、朝の目覚めがスッキリしない、身体がだるい、憂うつな気分にとらわれてしまう──という状態が続いているようなら、男性更年期障害の可能性があります。
男性更年期障害は、加齢によって、「テストステロン」という男性ホルモンの一種が減ってしまい、さまざまな症状を引き起こすもの。特に、40〜50代の働き盛りの中高年に多いといわれています。
仕事のストレスでうつ病と診断された人が、別の検査を受けたら更年期障害であることが判明したというケースもあります。
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