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突然死の原因になる心疾患 を回避するにはどうすればよいのでしょうか。7月17日、故石原裕次郎さん(享年52)の二十九回忌(神奈川県内の総持寺)にて、俳優の渡哲也さんが急性心筋梗塞のため現在リハビリ中であることが発表されました。
渡さんは6月10日に不調を訴え、病院で検査したところ心筋梗塞が判明。いったんは入院しましたが既に退院し、自宅で静養しているとのことです。渡さんは「ヘタしたら死に至る状況」だったと話しています。大事にいたらなかったのは不幸中の幸いでしたが、こうした危機を未然に防ぐことは可能でしょうか。ここでは、心筋梗塞という病気について確認しておきましょう。
心筋梗塞と狭心症
「心筋梗塞」は心疾患のひとつで、虚血性心疾患に分類されます。虚血性心疾患は心臓の筋肉に血流を送る冠動脈がつまる病気です。動脈硬化などが原因で冠動脈がつまると、筋肉への血流が滞り、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患を引き起こします。
心筋梗塞ほど重症ではないものの、冠動脈の血流が滞っている状態が「狭心症」です。狭心症の発作は1~5分程続き、長くても30分以内で収まります。これに対し、心筋梗塞の発作は15分以上続き、長いときは数時間にも及びます。狭心症では、特に運動時に胸の痛みや不快感、重圧感などの症状が伴い、心筋梗塞では激しい胸の痛みを伴うのが一般的です。ただし、高齢の人の場合、虚血性心疾患が進行していても症状が出ないことがあるので注意が必要です。
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