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胎児の無脳症 を知らさせれたときのショックには計り知れないものがあります。一般の人の人生のストーリーを紹介するサイトSTORYS.JPのなかで「お腹の子は、無脳児でした。~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~」という投稿が話題になっています。子を授かった夫婦が突然受けた「お腹の子どもは脳がないから、産まれても生きられない」という重い宣告。「無脳症」というあまり聞きなれない言葉に首を傾げた人も多いでしょう。無脳症とはいったいどのような病気なのでしょうか?
脳がないから生きられない… 胎児の無脳症 って?
無脳症とは、その名の通り「脳」がない状態の奇形のことをいいます。胎児の脳や脊髄がうまくつくられず、脳がまったくない、あるいは脳の大部分がない状態です。なかには頭蓋骨や頭頂部の皮膚がなく、眼球が突出している、口唇口蓋裂などが同時に見られることもあります。
脳がないだけで身体は正常に発達していることが多く、心臓も動いています。発症率は国や人種によって違い、アメリカでは出産1000人あたり1.0人、日本では1000人につき0.5~1.0人の割合で発症すると言われています。いずれも死産によるものであり、中絶をした場合の数が含まれていないため正確にはわかっていません。
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