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「 尿道損傷 」の原因って?
尿道損傷は、なんらかの原因で股間を強く打つことによって起こります。そのため、次のようなシーンは気を付けましょう。
・野球や石などの硬いものがぶつかる
・蹴り上げられる
・高いところから椅子やガードレールなどにまたがる恰好で落下する
まれに、直接尿道に異物を挿入することで招く尿道外傷もあります。また、尿道損傷は交通事故や災害でみられることもあります。内視鏡手術やカテーテル操作のときに損傷されることもあり、日常生活や手術時含め起こりやすい外傷です。尿道外傷にかかると、感染症や尿失禁などの合併症がおこることがあるので、放置せずに気づいたらすぐに診てもらいましょう。
「 尿道損傷 」はどうやって治すの?
尿道の外傷が傷にとどまり、尿漏れを起こしていない場合は、尿道から膀胱にカテーテルを挿入し、カテーテルから尿を出してその間に尿道を自然回復させます。反対に尿道に裂傷があった場合は、傷を大きくしてしまう危険性があるため、下腹部の皮膚から膀胱までカテーテルを挿入し、尿路を変更する必要があります。損傷具合にもよりますが、手術を行うのは尿道の修復はほかの損傷が治ったあと、もしくは8~12週間後の炎症が治まってから行います。
股間を強打しないことが一番ですが、なんらかの事情で強打してしまった場合は、速やかに病院へ行き、早急な治療をする必要がありそうですね。
監修:岡本良平(医師)
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