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胃に穴が開いてしまう胃穿孔
潰瘍が進行して深くなり、胃に穴が開いてしまうことを胃穿孔(いせんこう)と言います。胃穿孔になると激しい痛みがあり、腹膜炎という極めて重篤な炎症を起こします。
急性の腹膜炎を起こした場合は、最悪の場合意識を失って死亡することもあるため、軽視できません。もし胃潰瘍が原因で亡くなったとしたら、腹膜炎を起こしていた可能性があります。
なぜ胃酸が自分の胃を傷つける?
健康な胃は、食物を消化する胃酸と、その胃酸から胃自身を守るために胃粘液を分泌して、胃粘膜の表面を覆っています。通常は胃酸(攻撃因子)と胃粘液(防御因子)の分泌はバランスがとれていますが、過労やストレスなどで自律神経の働きが乱れると、攻撃因子が強くなる傾向があります。体の抵抗力が低下し、粘液の分泌が減ることで防御因子が弱くなってしまうのです。その結果、胃酸が胃の粘膜を傷つけて潰瘍が生じます。
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