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母体と子どもの栄養 :女性の「やせ傾向」も原因
今、多くの専門家から、妊娠を望む女性のダイエットや食生活の偏りによる「やせ傾向」が、出生時の平均体重の減少や、出生時の体重が2500グラム未満の低出生体重児の増加の原因のひとつであることが指摘されています。
さらに、母体の栄養不足が赤ちゃんの生活習慣病のリスクを高めるという説(「生活習慣病胎児期発症説」)もささやかれていますが、これらの意見からは、子どもが健やかに育つためには、赤ちゃんだけでなく、妊娠前や妊娠中のお母さんの食生活も重要だというメッセージが込められているのです。
母体と子どもの栄養 :ジャンクフードは「高カロリー、低栄養」?
冒頭に紹介した清宮選手のお母さんは、ジャンクフードについて「栄養価が低い」と語っていますが、ジャンクフードは(junk foodのjunkは英語で「ガラクタ」「クズ」の意味)その名が示すとおり「安くて、高カロリーで、栄養価の低い」食品や飲み物のこと。こうしたジャンクフードに偏った食生活は、カロリーや糖分の摂りすぎになるのと同時に、ビタミン・ミネラル・食物繊維の不足を招き、「肥っているのに栄養不足」といった事態も引き起こすため注意が必要です。
妊婦さんや妊娠を望む女性にとって、こうしたジャンクな食べ物・飲み物を控え、栄養バランスの取れた食生活を心がけることも、「元気な赤ちゃん」のためには大切なことなのです。
<監修>
岡本良平(医学博士 東京医科歯科大学名誉教授)
井澤佑治(いざわ・ゆうじ) 舞踏家/ダンサー。通販メーカーのコピーライターとして、健康食品などの広告を数多く手がけたのちに、ダンサーとして独立。国内外で公演やワークショップ活動を展開しつつ、身体操作や食事療法などさまざまな心身の健康法を探究する。現在はダンスを切り口に、高齢者への体操指導、障がいや精神疾患を持つ人を対象としたセラピー、発達障害児の療育、LGBTの支援などにも携わっている。
参考資料
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h25honpen/b1_02_01.html
(平成25年版 子ども・若者白書)
参考記事
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/159815
(父・克幸氏のインタビュー 日刊ゲンダイ)
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