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幼少期やトラウマの影響
潔癖性になってしまう原因として、幼少時の生活環境や過去の記憶との関係が指摘されています。
例えば、子供の頃に親などから「キレイにしなさい!」「手洗いをきちんとしなさい!」と厳しくしつけられた場合、潔癖性になってしまう可能性があります。
常にキレイに、清潔にしなければ「いけない」という考え方が潜在意識に深く刻み込まれ、固定観念となってそのまま残ってしまうことが考えられます。
また、自分が汚いことを笑われたり、馬鹿にされたりした経験や、とても汚い人や物、状況などを見て強い嫌悪感を抱いた出来事がトラウマとなり、潔癖性を引き起こすケースもあります。
あえて指摘しない
では、もし自分の恋人が 極度の潔癖性 だった場合、どう対応するのが良いのでしょうか。
ここでは3つのポイントをあげたいと思います。
1)掃除などを任せてしまう
潔癖性の人は、自分なりのやり方やルールを持っていることが多く、掃除などは相手がするより「自分がやった方がキレイになる」と思っている場合が多いため、いっそすべて任せてしまう方法があります。
その後で、「ありがとう。キレイですごいね」と褒めてあげれば喜んで次も張り切って掃除してくれる可能性が高いです。
2)潔癖性をあえて指摘しない
潔癖性の人も、自分が潔癖性であることを自覚していて、それでも気になってやってしまっている場合が多いです。
それなのに、「そんなに汚れてないよ」「気にしすぎだよ!」という言葉を放てば、相手を傷つけかねず、ときには反撃され、険悪なムードになってしまうこともあります。
潔癖であることを必要以上に指摘をしないほうが賢明です。
3)まず相手の気持ちを受け止めることからスタート
潔癖性である相手のことを理解し、「ありのままを受け入れる」優しさや器の大きさを示してあげれば、相手は安心します。
「自分を理解してくれている」という思いから不安な感情が徐々にやわらぎ、極度の潔癖性が改善される環境作りにも役立ちます。
多くの芸能人がカミングアウトしたことで、潔癖性の存在や実情については以前より理解されるようになりましたが、依然として普通の人からは理解されにくいのも事実。
基本的には「キレイにすることは良いこと」「それも含めてその人」という大らかな気持ちで接することが、潔癖性の彼や彼女との愛を育むコツといえそうです。
<監修>
山本恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
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