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外界への興味・関心が強くなっている証
指さしをするということは、外部への興味や関心が強くなり、行動範囲が広がりつつあることを示しています。これに大人が応えることで、子供の成長を促していきます。
子供は、自分の指さしに意味があり、それを大人が理解してくれていることが実感できれば、うれしくなります。そして、もっともっとと、色々なものに興味を持ち始めるでしょう。
「クレーン現象」は自閉症の徴候?
実は、1歳半検診での「指さし」は、自閉症(自閉症スペクトラム障害)か否かを見る指標になっています。自閉症児は、指さしをせず、他人の手をつかんで、自分のやってほしいことをさせようとします。これを「クレーン現象」呼びます。
クレーン現象は、他人の手を引っ張って自分がしてほしいことをさせようとする姿が、クレーン車やUFOキャッチャーのアームを操る動きに似ていることから、この名前がつきました。自閉症の特徴の1つと考えられています。
健常児は、何かを伝えたいときは言葉で伝えようとしたり、指さしで表現したりすることが一般的です。一方、自閉症児は話すことや指さしが苦手なので、クレーン現象を用いるのです。ただし、クレーン現象が見られたからといってただちに自閉症児というわけではないので、早合点はしないでください。
クレーン現象は健常児にもよく見られる行動です。健常児でも言葉が出てこない場合、意思表示が上手にできないので、言葉や指さしの前に、他人の手を引っ張っていくクレーン現象を行うことはよくあります。
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